はじめに
「サビキ釣り」と聞いて、どんな釣りを想像しますか?
堤防で家族連れが楽しそうにアジやイワシを釣っている姿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
サビキ釣りは、釣りの中でも特に初心者の方、お子さんや女性にも手軽に楽しんでいただける釣りです。
しかし、「釣りを始めてみたいけど、何を準備したらいいかわからない」「コ゚カイなどの虫エサはさわれない…」といった不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。
ご安心ください。
この記事では、サビキ釣りを始めるにあたって必要な道具の準備から、釣り方のコツ、そして筏やカセ釣りでのサビキ釣りのポイントまで、サビキ釣りのすべてを完全解説します。
サビキ釣りの餌はアミエビという、小さなエビのような形をしたプランクトンの一種なので、コ゚カイのような虫エサがさわれない方にもおすすめです。
これを読めば、あなたもきっとサビキ釣りの魅力にハマること間違いなしです!
サビキ釣りとは?何が釣れるの?
サビキ釣りは、仕掛けに「アミエビ」というエサを詰めて海に投入し、魚を効率よく誘って釣る方法です。
主に群れで行動する小魚を狙うことができ、アジやイワシ、サバ、コノシロなどがターゲットとなります。
釣れる魚は季節や場所によって異なりますが、比較的簡単に多くの魚を釣ることができ、お子様でもアタリを感じやすいのが特徴です。
サビキ釣りの道具を準備しよう!
サビキ釣りを始めるには、いくつかの道具が必要です。
ここでは、初心者の方にもわかりやすく、必要な道具とその選び方をご紹介します。
竿とリール
- 竿: 釣り竿は、2〜4mくらいの長さで、柔らかめのものがおすすめです。
釣り具店で「サビキ釣りセット」として販売されているものも多いです。
初めての方は、まずはこのような安価なセットから楽しむのがお手軽でおすすめです。 - リール: リールは、スピニングリールと呼ばれるものが一般的です。2000〜3000番程度(〇〇番:というのはリールのサイズ感を表す数値)のものが、使いやすいと思います。
竿と同様に、セットに含まれていることが多いです。
サビキ仕掛け
サビキ仕掛けは、魚の皮やビニールなどでできた疑似餌(針)が複数ついています。
針のサイズは、釣りたい魚の大きさによって選びます。
- アジやイワシを狙うなら: 3号〜6号程度の小針がおすすめです。
- アジやイワシを狙うなら: 3号〜6号程度の小針がおすすめです。
- 仕掛けの種類: 針の素材(スキン、ハゲ皮など)、色(ピンク、緑など)、ハリスの長さなど様々な種類があります。最初は一般的なものを選び、慣れてきたら色々な種類を試してみるのも良いでしょう。
カゴの種類と使い分け
サビキ釣りで魚を寄せるために欠かせないのが、アミエビを入れる「カゴ」です。
カゴには主に以下の種類があり、状況に応じて使い分けます。
下カゴ式(オモリ付きカゴ使用)
- 特徴:
- サビキ仕掛けの一番下(オモリの代わり)にカゴがセットされている一般的なタイプです。
- カゴ自体に重さがあるので、別途オモリを用意する必要がありません。
- 初心者の方はこちらのタイプが圧倒的におすすめです。
- 筏やカセでの釣りにも使用しやすいです。
- メリット:
- 仕掛けがシンプルで絡まりにくいので、初心者の方でも扱いやすいです。
- カゴから撒かれたエサが、仕掛けの針と同じ深さに落ちるので、魚が針を見つけやすいです。
- デメリット:
- カゴの重さが固定されているため、潮の流れが速い場所では流されやすい場合があります。
- おすすめの状況: 堤防からの足元狙いや、筏・カセ釣りで比較的潮の緩い場所。
上カゴ式
- 特徴:
- サビキ仕掛けの道糸側にカゴをセットし、その下にサビキ仕掛けとオモリを繋げるタイプです。
- メリット:
- カゴから撒かれたエサが、仕掛けの「上」から落ちてくるため、魚がエサを追って上がってきたときに針が口に入りやすいです。
- オモリの重さを自由に変えられるため、水深や潮の流れに合わせて調整しやすいです。
- デメリット:
- 仕掛けの全長が長くなるため、絡まりやすい場合があります。
- 下カゴ式より取り付けが少し複雑に感じるかもしれません。
- おすすめの状況: 魚がやや上の棚を回遊している時や、棚を細かく調整したい時。
ウキサビキ(ウキを使った方法)
- 特徴:
- ウキ、ウキ止め、シモリ玉、カラマン棒などを使って、狙いたい棚(水深)で仕掛けを留めて釣る方法です。
- ウキがアタリを視覚的に知らせてくれます。
- 浮きの浮力にあった重さの錘を使用する必要があるため、初心者の方は仕掛けが一体となった「ウキサビキセット」を購入し利用するのが良いかと思います。
- メリット:
- 一定の深さで正確に棚を狙えるため、効率よく魚を釣ることができます。
- ウキでアタリがはっきりとわかるため、初心者の方でもアタリを見逃しにくく、釣りの楽しさを実感しやすいです。
- 遠投することで、沖のポイントや魚の群れを狙えます。
- デメリット:
- 通常のサビキ釣りより準備する道具が多く、仕掛けのセットに慣れが必要です。
- 強風時や波が高い時はウキが見えにくい場合があります。
- おすすめの状況: 魚のいる棚が定まっている時、または少し沖を狙いたい時。
投げサビキ
- 特徴:
- ウキと重めのカゴ(飛ばしサビキ用カゴなど)を使用し、仕掛けを遠くに投げて広範囲を探る方法です。
- メリット:
- 沖合にいる回遊魚(アジ、サバなど)の群れを効率的に狙えるため、釣果アップが期待できます。
- 通常のサビキ釣りでは届かないポイントを探れます。
- デメリット:
- ある程度のキャスティング(投げる)技術が必要です。
- 周囲の状況をよく見て、安全に配慮する必要があります。
- おすすめの状況: 堤防の先端や、広範囲に魚が散らばっていると予想される沖目のポイント。
オモリ
仕掛けを沈めるためのものです。カゴの重さに合わせて、10〜20号程度を選びましょう。
エサ(アミエビ)
サビキ釣りのメインエサです。
アミエビには冷凍でブロック状になり売っているものと、非冷凍でチューブに入ったタイプのものがあります。
- チューブタイプ:
- こちらは解凍不要で、絞り出すだけで使える便利なタイプです。
- 手も汚れにくいため、女性やお子さんには特におすすめです。
- 常温で長期間保管ができることも管理がしやすいです。
- 他の釣りのついでに魚がいそうなら「サビキも」と考えている方には、こちらの方が使いやすい。
- デメリットは量が少なくすぐに使い切って無くなってしまうこと。
- 冷凍アミエビ:
- ブロック状で販売されており、解凍(外気温で解凍または、海水を使って解凍)して使用。
- メリットとしては、先ほどあったチューブタイプよりも量が多いため、サビキ釣りメインで長時行う予定であれば、冷凍ブロックのほうがおすすめ。
- カゴにサビキを詰める際に手が汚れやすい
- 直接海面に撒いて表層の魚を狙うなどは、チューブタイプよりもしやすい。
あると便利な道具
- バケツ: 釣れた魚を入れたり、手を洗ったりするのに使います。
- クーラーボックス: 釣れた魚を新鮮に持ち帰るために必須です。
- ハサミ: 糸を切るのに使います。
- タオル・ウェットティッシュ: 手を拭いたり、汚れを拭き取るのに便利です。
- プライヤー: 魚から針を外す際に使います。
- フィッシュグリップ:魚を直接手で掴まなくても魚が固定できるので針を外しやすくなります。サビキ釣りでは「アイゴ」や「ゴンズイ」など毒のある魚が釣れることもあるため、個人的にはフィッシュグリップも持っていきたい道具です。
- ライフジャケット: 思わぬ事故も想定し、必ず着用しましょう。
- 日焼け対策: 帽子、サングラス、日焼け止めなど。
- レジャーシート・折りたたみ椅子: 快適に釣りを楽しむために。
- 軍手・手袋: サビキで釣れた魚を食べに来た大きな魚がが釣れることもあります。
大きな魚はフィッシュグリップで掴めないので、魚を触るのが苦手な方や、
汚れが気になる方におすすめです。
サビキ釣りの準備と釣り方のコツ
準備の手順
- 竿とリールをセットする: リールを竿のリールシートにしっかり固定します。
- 道糸をガイドに通す: リールの糸(道糸)を、竿のガイド(輪っか)に全て通していきます。
- 仕掛けとオモリをセットする: 道糸の先端に、サビキ仕掛けの「サルカン」と呼ばれる部分を結びます。その下にカゴを付け、カゴの底にオモリを付けます。
- アミエビをカゴに入れる: 解凍したアミエビをカゴに詰めます。チューブタイプの場合は、直接絞り入れます。
釣り方のコツ
- カゴを投入する: 周囲に人がいないか確認し、ゆっくりと竿を振ってカゴを海に投入します。仕掛けが絡まないように注意しましょう。
- 棚(深さ)を探る: 魚が泳いでいる深さ(棚)を見つけるのがポイントですまずは底まで沈め、少しずつリールを巻いて、色々な深さでアタリを探ってみましょう。深めなところで釣れやすい日あれば、目で見えるくらい浅いところで釣れることもあります。あたりの多い深さを見つけたら、その周辺で魚を釣っていきましょう。
- 竿を上下に振る(シャクリ): カゴに入れたアミエビを海中に撒くために、竿を軽く上下に「シャクリ」ます。これにより、アミエビが拡散され、魚が寄ってきます。
- アタリを待つ: 竿先に「クンクン」という振動や、「グン」と引き込まれるような感覚があれば、それが魚のアタリです。
- アタリがあったらゆっくり巻き上げる: 焦らず、一定のスピードでリールを巻き上げましょう。何匹か連なって釣れることも多いので、慎重に巻き上げてください。
- 魚を外す: 釣れた魚は、プライヤーや手で優しく針を外します。魚の種類によってはトゲがある場合があるので注意しましょう。
注意点
- 周囲に注意: キャスティングする際は、必ず周りに人がいないか確認しましょう。
- 安全第一: 足元が滑りやすい場所もあるので、滑りにくい靴を履き、ライフジャケットを着用するなど、安全には十分に配慮しましょう。
- ゴミは持ち帰る: 釣り場で出たゴミは必ず持ち帰りましょう。釣り場をきれいに保つことは、釣りを長く楽しむためにとても大切です。
- 釣れた魚の処理: 魚を締めたり、内臓を処理したりする場合は、周囲への配慮を忘れずに行いましょう。
筏・カセ釣りでのサビキ釣りのメリット
筏やカセでのサビキ釣りは、堤防からの釣りとは異なる点があります。
- 足場が良い: 筏やカセは安定しているので、お子様連れや女性の方でも安心して釣りを楽しめます。
- 釣り場に人が密集しないためストレスやトラブルが少ない:一般的にサビキ釣りは港や漁港の堤防でも可能です。サビキ釣りで主として狙うアジや、イワシなどは、一箇所に留まって過ごすのではなく、群れで回遊をする魚です。そのため、よく釣れる場所というのは一部に限られ、そのような場所はどうしても釣り人が集まるため、入る場所がないくらい人が密集します。しかし、筏やカセというのは、人数制限が設定されていたり、一つの筏をグループで貸し切って利用することが多いです。そのため人が密集せず、慣れていない初心者の方や、子どもさんも安心して竿が振れて快適です。
- 波が穏やかで釣りがしやすい:魚釣りは波や風の影響が釣りのしやすさに大きく関わります。筏やカセは波の穏やかな海域に設置されることが多いため、道具や糸の操作がしやすく、視認性が高いためストレスが少なく釣りがしやすいです。
- 海面との距離が近い:堤防では海面からの高さがあるところも多いです。そうすると高いところが苦手な方は恐怖感も感じますし、もし落ちてしまったときに大きな怪我に繋がりやすいです。また、釣り糸は風の影響でたわんだり、絡みやすいです。海面との距離が近いことで、そのような糸絡みリスクも
- 水深がある場所が多い: 堤防よりも水深のある場所が多いので、それに合わせて仕掛けの長さを調整したり、重めのオモリを使ったりすることもあります。
- 潮の流れを読む: 筏やカセは潮の影響を受けやすいため、潮の流れを読んで仕掛けを投入する方向や棚を調整することが釣果アップにつながります。
- 魚影が濃い場所も: 店舗によっては、定期的に魚礁を設置しているところもあり、魚影が濃い場合があります。また、マダイや牡蠣などの養殖筏に隣接した釣り筏もあるため、そのような場所では、適期的に撒かれる養殖魚の餌を目当てに養殖筏の周囲に魚が集まったりします。
『筏.com』で検索できる三重県の筏・カセ釣り店舗では、施設によっては初心者向けのレンタル竿やエサの販売、手ぶら釣行(手ぶらでOK、必要な道具などはすべて店舗側にお任せ)なども行っている場合があります。予約時に確認してみるのも良いでしょう。
まとめ
サビキ釣りは、手軽に始められ、たくさんの魚と出会える可能性を秘めた、とても楽しい釣りです。この記事でご紹介した道具の準備や釣り方のコツ、注意点を参考に、ぜひサビキ釣りにチャレンジしてみてください。
特に、女性やお子さんでも気軽に楽しめる釣りなので、ご家族や友人と一緒に、素晴らしい思い出を作っていただけたら嬉しいです。
家族やカップルで筏釣り・カセ釣りに行く場合におすすめな店舗はこちらの記事にて紹介していますので、検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
『筏.com』では、三重県の筏・カセ釣りに関する様々な情報を提供しています。
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