本記事では、筏釣り・カセ釣りをする際に釣れることのある魚を『魚図鑑』として画像付きで紹介していきます。
比較的紹介する魚の数は多めですので、筏やカセから釣れる魚はだいたい網羅し載っているのではないかなと思います。
釣り初心者の方や、釣った魚がよくわからないというときには、この図鑑を参考に調べてみて下さい。
各魚については、「釣法」「エサ」「旬」「オススメ調理法」も一般的な話も交えて紹介していきます。
「レア度」「味」などに関しては、私の独断と経験にて記載していきます。
筏釣りやカセでの釣りでよく遭遇する毒魚についても知っておかないと間違って刺されてしまうといけません。
不安な方はコチラの記事で毒生物についても写真付きで詳しく説明していますのでご確認下さい。
それでは見ていきましょう。
筏やカセから釣れるお魚図鑑
クロダイ
レア度:
美味さ:
旬:
秋〜春(10月ごろ〜3月下旬ごろ)
オススメ調理:
刺し身、ムニエル、天ぷら
釣法:
かかり釣り(ダンゴ)、落とし込み釣り、胴付きブッコミ釣り、コマセカゴでの釣り、ルアー釣り
エサ:
オキアミ、甲殻類、虫エサ、コーン、サナギ、スイカなど
オキアミなどは食い込み良く釣りやすい印象。
大きくなると警戒心が強くなり釣りづらくなる。
夏頃にも美味しくなると言われていますが、秋から春先までが一番の旬といわれています。
逆に産卵直後の5月中頃から6月初旬ごろは激ヤセして味が落ちているようです。
タイ系の魚は背びれが鋭いため手を刺さないように注意が必要です。
マダイ
レア度:
美味さ:
旬:
春と秋の2回(3月ごろ〜5月ごろ/9月ごろ〜12月ごろ)
オススメ調理:
刺し身(炙り、湯引きも◯)、カルパッチョ、お寿司、塩焼き
釣法:
かかり釣り(ダンゴ)、落とし込み釣り、胴付きブッコミ釣り、コマセカゴでの釣り、一つテンヤ、タイラバ
エサ:
オキアミ、甲殻類、虫エサ、イカ、ユムシ
マダイもクロダイ同様に虫餌、甲殻類、貝類など色々なものを食べる。
虫餌の食い込みが比較的良い印象。
マダイの旬は春と秋の2回あり、春は6月ごろの産卵に向けて栄養を蓄える時期となっています。
逆に6月の産卵直後のマダイは痩せて、味が落ちているといいます。
春の旬を迎える頃のマダイを「桜鯛」、秋の旬を迎える頃のマダイを「紅葉鯛」とも呼びます。
タイ系の魚は背びれが鋭いため手を刺さないように注意が必要です。
ヘダイ
レア度:
美味さ:
旬:
春と秋の2回(3月ごろ〜5月ごろ/9月ごろ〜12月ごろ)
オススメ調理:
刺し身、ムニエル、天ぷら
釣法:
かかり釣り(ダンゴ)、落とし込み釣り、ブッコミ釣り、コマセカゴでの釣り
エサ:
オキアミ、甲殻類、虫エサ
クロダイ釣りの外道としてよく釣れる。
引きは強く、味も美味しいため外道だが釣り人からの人気は高い。
姿はクロダイに似ているが、味わいはクロダイより癖がなく上品で美味しいと評価する人も多い。
6月ごろの産卵後に関しては、マダイやクロダイ同様に味が落ちるよう。
イシダイ
レア度:
美味さ:
旬:
比較的年中美味しい魚とされている。
旬に関しては諸説あり、「産卵前の春」「夏」「秋冬」など様々意見が別れている。
産卵期は春から初夏にかけて。
他の魚同様に産卵直後の6月頃は味が落ちているのではないかと思う。
オススメ調理:
刺し身、お寿司、塩焼き
釣法:
かぶせ釣り、落とし込み釣り、ブッコミ釣り
エサ:
甲殻類、貝類、ウニなど
イシダイは磯の王様と呼ばれている。
食べても大変美味しい。
今まで釣った魚で何が一番美味しかったか尋ねると「イシダイ」と答える釣り人も多い。
強烈な引きと、警戒心が高く釣るのが難しいため人気が高い。
筏やカセでも、水深が深く岩礁になっている場所では釣れることがある。
小〜中型のものはシマシマ模様であるが、大型のものは体が銀色となり、口もとが黒くなる
大型のものは貫禄があり見た目にもかっこ良い。
イシガキダイ
レア度:
美味さ:
旬:
比較的年中美味しい魚とされている。
旬に関してはイシガキダイもイシダイ同様に諸説ある。
「産卵前の春」「夏」「秋冬」など様々意見が別れる。
産卵期は春から初夏にかけて。
他の魚同様に産卵直後の6月頃は味が落ちているのではないかと思う。
オススメ調理:
刺し身、塩焼き
釣法:
かぶせ釣り、落とし込み釣り、ブッコミ釣り
エサ:
甲殻類、貝類、ウニなど
イシダイ釣りの外道としても釣れるイシガキダイ。
イシダイと比較し、警戒心が薄くイシダイより比較的釣れやすい印象。
コチラも味はとても良いとされており高級魚。
注意点として、沖縄など南の方のイシガキダイはシガテラ毒の食中毒が出ることがあるよう。
普段食べているエサの影響との事ですが、大型の物の方が体内でシガテラ毒が蓄積されるためリスクは高くなるよう。
食べるかどうかの判断は自己責任で。
ちなみに私は、まだ当たったことはありません。
シガテラ毒での症状としては、腹痛、嘔吐、下痢、神経障害などが起きるようです。
怖い方は釣れても食べないという選択もありだと思います。
ニザダイ(サンノジ)
レア度:
美味さ:
旬:
冬(11月ごろ〜2月ごろ)
オススメ調理:
刺し身、塩焼き、ムニエル、唐揚げ、フライ
釣法:
かかり釣り(ダンゴ)、落とし込み釣り、ブッコミ釣り、コマセカゴでの釣りなど
エサ:
オキアミ、甲殻類、虫エサ、貝類
ニザダイは磯釣りなどでもよく釣れる。
引きも強く釣っていても楽しい。
アイゴ同様に、石灰藻と呼ばれる海藻類を主食としており、消化器官の腸が長く、グルグルととぐろを巻いたような内臓となっている。
夏場は内臓から独特の強い匂いがあり、臭いとされており注意が必要。
冬場は独特の匂いは比較的少なく、意外と美味しいよう。
しかし、味の個体差は大きいようです。
持ち帰る際は、しっかりと血抜きをし、血抜き後に内臓も取り出し、身に匂いが移らないようにすると良いと思います。
※尾びれ付近に名前の由来にもなっている3つの棘があり、この棘で手を切ってしまう怪我をする方が多いようです。力も強い魚なので、締める前に棘の周囲をむやみに持たないように注意して下さい。
ボラ
レア度:
美味さ:
旬:
冬(10月ごろ〜1月ごろ)
オススメ調理:
刺し身、ムニエル、唐揚げ、フライ
釣法:
かかり釣り(ダンゴ釣り)
エサ:
オキアミ
ボラは出世魚で大きさによって呼ばれ方が変わります。
60cmを超える大型のものはトドなどと呼ばれます。
ボラは雑食で、海藻や泥・砂の中にある有機物などを食べます。
そのため夏のボラは、匂いが強くあまり美味しくないとされています。
その性質から、味は海の綺麗さや匂いなどの影響を受けやすいと言われている。
しかし、冬のボラは「寒ボラ」と呼ばれとても美味しいよう。
身質などはマダイに似ており、大型のものほど脂がのり美味しいみたいです。
三重県の綺麗な海で釣れた寒ボラ、是非一度食べてみて下さい。
アジ
レア度:
美味さ:
旬:
産卵期の直前・直後以外の時期(4〜9月)
夏が美味しい、秋が美味しいとコチラも諸説あるよう。
オススメ調理:
刺し身、なめろう、塩焼き、干物、フライ
釣法:
オキアミエサのダンゴ釣り、サビキ釣り、胴付きブッコミ釣り、コマセカゴを使った釣り、アジング
エサ:
オキアミ、アミエビ、虫餌、小型の甲殻類、小魚
アジは動物性プランクトン、虫餌、小型の甲殻類、小魚などを食べる。
筏やカセからは堤防サイズより1回り2回り大きいものが釣れる事が多い。
なかには40cmを超えるギガアジと呼ばれる大型のものもいる。
大変食味が良く、刺身やなめろう、焼き、フライなど調理の幅も広い。
捌く時にはゼイゴで手を切らないように注意が必要です。
回遊魚であるため、群で回遊してくるため、回ってくると沢山釣れます。
小〜中サイズは泳がせ釣りでのエサとしても活躍する。
イワシ(マイワシ、カタクチイワシ)
レア度:
美味さ:
旬:
初夏〜秋口(6月頃〜10月頃)
オススメ調理:
刺し身、塩焼き、煮魚
釣法:
サビキ釣り
エサ:
アミエビなど
狙う時には、動物性プランクトンの一種であるアミエビを用いたサビキ釣りで釣る。
よく釣れるのはマイワシとカタクチイワシの2種類。
マイワシは20cm程度、カタクチイワシは15cm程度のものがよく釣れます。
回遊魚であるため、群で回遊してくるため、回ってくると沢山釣れます。
煮ても、焼いても、揚げても美味い。
魚に弱いと書いてイワシ(鰯)と読むように、鱗もとれやすく弱りやすい。
泳がせ釣りのエサとしても優秀であり、生き餌として用いる時にも繊細な注意が必要。
サバ
レア度:
美味さ:
旬:
秋口から冬にかけて(10月〜2月頃)
種類によっても旬は変わるようであり、
マサバ→11〜12月頃
ゴマサバ→6〜9月頃
オススメ調理:
〆鯖、塩焼き、味噌煮
釣法:
オキアミエサのダンゴ釣り、サビキ釣り、胴付きブッコミ釣り、コマセカゴを使った釣り
エサ:
オキアミ、アミエビ、虫餌、小型の甲殻類、小魚
食材としての旬は秋〜冬と言われる。
秋のサバを「秋鯖」冬の寒い時期のサバを「寒鯖」と呼び特に美味しいとされている。
小型のものを釣るときはアミエビを用いたサビキ釣りよりも、オキアミの方が食いが良い印象。
回遊魚であるため、群で回遊してくるため、回ってくると沢山釣れる。
アジやイワシと共に回ってくる事も多いが、アタリが他より強いため楽しめる
煮付けや、焼など味も良い。
サヨリ
レア度:
美味さ:
旬:
冬〜春(1月頃〜4月頃)
オススメ調理:
刺し身、天ぷら、塩焼き
釣法:
サビキ釣り、コマセカゴを使った釣り
エサ:
アミエビ、小型の甲殻類や虫餌、イワシミンチ、はんぺんなど
サイズ感は20cm前後のものが多く、下顎が長い特徴的な形をしている。
腹腔膜が黒色をしており、昔の人は腹黒い人のことを「サヨリのような人」と表現したよう。
5月下旬から6月頃に産卵をするため、その時期は痩せて味も落ちるよう。
秋頃から冬にかけて栄養を蓄え美味しくなってくる。
夜釣りなどでも釣れ味も美味しい。
寄生虫には注意が必要。
回遊魚であるため、群で回遊してくるため、回ってくると沢山釣れる。
ワラサ(ブリ)
レア度:
美味さ:
旬:
秋〜冬(10月頃〜2月頃)
オススメ調理:
刺し身、ぶり大根、煮魚、しゃぶしゃぶ、塩焼き
釣法:
泳がせ釣り、胴付きブッコミ釣り(魚エサ)、コマセカゴを使った釣り、ルアー釣り
エサ:
活魚(アジ、イワシ)、イワシミンチ、キビナゴ、オキアミ
ブリは出世魚であり、大きさによって名前が変わる。
モジャコ(40cm未満)、ツバス(40cm〜)、ワラサ(60cm〜)、ブリ(80cm〜)などと呼ばれるが、地域によって呼び名は変わる。
筏やカセから釣れるサイズとしてはツバス〜ワラササイズが多い。
中には1m近いブリが釣れているカセなどもある。
ワラサの旬は秋頃、ブリの旬は冬とされ、冬の「寒ブリ」は有名。
「青物」とひとくくりにされる中の代表的な存在。
食べても美味しいだけでなく引きも強く、大きいものは1mも超える大型になるため釣り人にも人気。
オキアミなどで釣れた小魚を食べてくることもある。
青物は回遊性であり、回ってくるところ、全く回ってこない所と分かれる。
筏やカセでは場所によって回遊してくるポイントも多いため、狙いたい方は釣果情報などでリサーチしておくのが重要。
シオ(カンパチ)
レア度:
美味さ:
旬:
夏頃〜秋(6月頃〜9月頃)
オススメ調理:
刺し身、ぶり大根、煮魚、しゃぶしゃぶ、塩焼き
釣法:
泳がせ釣り、胴付きブッコミ釣り(魚エサ)、コマセカゴを使った釣り、ルアー釣り
エサ:
活魚(アジ、イワシ)、イワシミンチ、キビナゴ、オキアミ
カンパチの旬は夏から秋とブリよりも少し早い時期。
カンパチも出世魚であり、大きさによって名前が変わる。
シオゴ(30cm未満)、シオ(30cm〜)、アカハナ(60cm〜)、カンパチ(80cm〜)などと呼ばれるが、地域によって呼び名は変わる。
カンパチも「青物」によく括られる魚。
大きいものは1.5mを超えるものもおり、ブリよりも大型になる。
お刺し身は、少しサクサクした食感。
私自身は、ぶりの刺身よりも美味しいと感じる事が多いです。
カワハギ
レア度:
美味さ:
旬:
身の旬 夏 (7〜8月頃)
肝の旬 冬 (11月〜2月頃)
オススメ調理:
刺し身(薄造り)、肝和え、煮魚
釣法:
オキアミエサのダンゴ釣り、胴付き仕掛けでの釣り、かぶせ釣り
エサ:
オキアミ、虫エサ、貝類、ウニ、甲殻類など
大変美味しい魚であり、食材としての旬は夏(身の旬)と冬(肝の旬)があり、メインターゲットとして狙う釣り人も多い。
身は夏の産卵後に、体力を取り戻すために大食いをした後くらいが美味しいとされる。
肝は冬の寒い時期に肝臓に脂を溜め込むため、肝が大きくなり大変美味しいとされる。
鱗はなく、皮は手でも剥ぎやすい。
大きいものは30cmほどにもなる。
口が小さく、ホバーリングをするようにエサをついばむためアタリはとても小さく、餌取りの名人。
釣る際は小さ目な針を使用しないと針がかりしにくい。
※似た魚として、後述する毒魚【キタマクラ】がいるため間違えないように注意が必要。
ウスバハギ
レア度:
美味さ:
旬:
晩秋〜冬(10月〜2月頃)
オススメ調理:
刺し身(薄造り)、肝和え、煮魚
釣法:
オキアミエサのダンゴ釣り、胴付き仕掛けでの釣り、かぶせ釣り
エサ:
オキアミ、虫エサ、貝類、ウニ、甲殻類など
カワハギによく似た姿をしているが、最大で70cmほどにもなりカワハギより大型の魚。
味わいはクセがなくあっさりしている。
似た魚のなかでは、カワハギ>ウマヅラハギ>ウスバハギの順で味が良いとされている。
コチラも筏やカセから比較的釣れる魚。
メバル
レア度:
美味さ:
旬:
春先〜初夏(3月〜6月)
オススメ調理:
煮付、酒蒸し、塩焼き
釣法:
エビ撒き釣り、胴付きブッコミ釣り、コマセカゴを使った釣り、フカセ釣り
エサ:
シラサエビ、オキアミなどの小型甲殻
こちらも大変美味しい魚。
煮付けが美味しい魚の代表格。
11月〜1月頃の冬に産卵し、産卵後はエサを大量食いし脂肪を蓄え始める。
シロメバル、アカメバル、クロメバルなど種類があるが、筏・カセ釣りで釣れるのはクロメバルが多い。味としてはシロメバルやアカメバルの方が良いとされており、かつ大型化しやすい。
虫エサやオキアミなどの小型甲殻類などを食べる。
目が大変良いとされており、基本的には細めのラインを使って釣りをした方が釣果があがりやすい。
夜間に活性が上がりやすく夜釣りなどでも釣りやすい。
上を見上げるように立ち泳ぎをしているともされており、上から落ちてくるエサに対して敏感に反応する。
イサキ
レア度:
美味さ:
旬:
春〜初夏(5月〜7月)、冬
オススメ調理:
刺し身(炙り)、塩焼き、煮付、酒蒸し、カルパッチョ
釣法:
エビ撒き釣り、胴付きブッコミ釣り、コマセカゴを使った釣り、フカセ釣り
エサ:
シラサエビ、オキアミなどの小型甲殻
イサキも大変美味しい魚。
旬は春から初夏とされており、この時期のイサキは「梅雨イサキ」などと呼ばれ大変美味しい。
また、寒い時期も脂が乗って美味しくなることから、冬に好んで食べられている地域もあるよう。
日中の日差しがある時間は比較的深場にいき、夜間などは水面まで上がってくるとされる。
海藻類がつく岩礁地帯などに群れて定着していることが多い。
スズキ(セイゴ)
レア度:
美味さ:
旬:
夏場(6月〜8月)
オススメ調理:
刺し身(洗い)、塩焼き、酒蒸し、ムニエル
釣法:
エビ撒き釣り、泳がせ釣り、胴付きブッコミ釣り、ルアー釣り
エサ:
シラサエビ、生きた魚(アジ、イワシなど)、甲殻類、虫エサ、キビナゴなど
成長すると名前が変わる出世魚の一つ。
コッパ(20cm未満)→セイゴ(20cm~40cm程度)→フッコ(40cm〜60cm程度)→スズキ(それ以上の大きさ)と呼ばれる。
しかし地域によって呼び方や呼び方とそのサイズがやや異なっているよう。
スズキの食材の旬は夏であり、きれいな白身魚でとても美味しい。
※エラ蓋やヒレなどが鋭いため針を外す際や、捌く際には指を切らないように注意が必要。
ハゼ
レア度:
美味さ:
旬:
秋口〜初冬(10月〜1月)
オススメ調理:
天ぷら、刺し身、唐揚げ、干し物、甘露煮
釣法:
天秤仕掛け、ブッコミ釣りなど
エサ:
虫エサ、オキアミ、小型甲殻類、ホタテなど
6月から1月頃まで釣れる。
早い時期は小型で数多く釣れ、夏頃からは徐々に大きくなる。
基本的には寿命が1年であるようだが、中には2〜3年生きている個体もいるよう。
砂泥地を好んで生息する。
石ゴカイのような虫エサが釣りやすい。
食味が大変良く、江戸前の天ぷらなどでは高級食材とされている。
初心者の釣り人にも釣り易く最初のターゲットしてもオススメ。
キス
レア度:
美味さ:
旬:
春〜初夏(5月〜7月)
オススメ調理:
天ぷら、刺し身、唐揚げ
釣法:
天秤仕掛け、ブッコミ釣りなど
エサ:
虫エサ、オキアミ、小型甲殻類など
よく釣れるサイズとしては20cm程度が多い。
4月ごろから釣れはじめ、9月頃に向かってピークがあり、10,11月でもぼちぼち釣れる。
砂地に生息しているため、砂底の釣り場で釣れる。
メインの餌はアオイソメなどの虫餌。
食味も大変よく「キスの天ぷら」は淡白で上品な味。
アタリが明確で釣り人にも人気のターゲット。
稀に「カルキス」と呼ばれるカルキ臭のする個体もいる。
カルキ臭のする個体に当たった場合は、火を通して食べるとカルキ臭は軽減みられるよう。
メゴチ
レア度:
美味さ:
旬:
冬〜春(12月〜4月頃)
オススメ調理:
天ぷら、唐揚げ
釣法:
天秤仕掛け、ブッコミ釣りなど
エサ:
虫エサ、オキアミ、小型甲殻類など
よく釣れるサイズとしては10cm〜15cm程度が多い。キス同様砂地を好む魚。
キス釣りの外道としてよく釣れる魚であるが、食味もよく、メゴチも天ぷらがオススメ。
釣りのハイシーズンとしては、浅場にやってくる4月〜10月頃。
体表のぬめりがとても強強いのが特徴。
キス同様にカルキ臭のする個体もいるよう。
※頭の左右に棘があるため、釣れた際や捌く際には手を刺さないように注意が必要。
カレイ(イシガレイ/マコガレイ)
※写真はイシガレイ
レア度:
美味さ:
旬:
イシガレイ(7月〜11月頃)
マコガレイ(6〜10月頃)
オススメ調理:
イシガレイ→煮付、唐揚げ、お刺し身
マコガレイ→お刺し身、煮付
釣法:
天秤仕掛け、ブッコミ釣りなど
エサ:
虫エサ、オキアミ、小型甲殻類など
キスやコチと同様に砂地で釣れ、専門に狙う釣り人も多い。
釣りの場面では虫餌がメインとなる。
カレイは種類が多いため見分けが難しいが、三重県のカセ・筏から釣れるのはだいたいはイシガレイ。
マコガレイも稀に釣れることがある。
上面(茶色の面)、下面(白色の方)とがあり平たい体をしている。
例外はあるが、基本的には下面が下の状態で口を手前にくるように置いた時に右を向くのがカレイである。
ヒラメは逆に左向きになる。
特にマコガレイはかなりの高級魚でありとても美味しい。
もし釣れたら、どんな調理方法で美味しいが、私は是非お刺し身で食べたい。
ヒラメ
レア度:
美味さ:
旬:
冬(11月〜2月頃)
オススメ調理:
お刺し身、ムニエル、煮付、酒蒸し
釣法:
泳がせ釣り、ルアー釣り
エサ:
小魚
カレイ同様砂地を好み生息するが、食べ物は異なり小型の魚を食べている。
大きいものは座布団ヒラメとも呼ばれ80cmほどにもなる。
砂地で釣りをしている際に、釣れた小魚を放置したり、回収する際にヒラメが食ってきたりする。
また泳がせ釣りと呼ばれる、小魚を生きたまま針につけてエサにする釣法でも釣れる。
「夏のヒラメはねこまたぎ」という言葉もあるように、夏のヒラメはあまり美味しくないとされているが冬場のヒラメは「寒びらめ」と呼ばれ絶品。
是非お刺し身で頂きたい。
言わずと知れた高級魚。
マゴチ
レア度:
美味さ:
旬:
夏(6月〜8月頃)
オススメ調理:
刺し身、煮付
釣法:
泳がせ釣り、ルアー釣り
エサ:
小魚、甲殻類
ヒラメ同様に砂地を好み、小型の魚や甲殻類を好んで食べる。
釣り方も上記のヒラメ同様。
大きいものは70cmほどにもなる。
夏のフグとも呼ばれ、食材としての旬は真夏で「照りゴチ」などとも呼ばれる。
淡白な白身魚だが旨味は強く大変食味も良い。
私はマゴチは、あまり寝かせずプリプリの身を薄造りにし、もみじおろしポン酢で食べるのが圧倒的に好きです。
※背びれや腹びれが鋭く、頭の左右に棘があるため、釣れた際や捌く際には注意が必要。
マハタ
レア度:
美味さ:
旬:
晩秋〜晩春(10月〜4月頃)
夏の産卵直後を除き、通年美味しいとされる
オススメ調理:
刺し身、お鍋
釣法:
ブッコミ釣りなど、泳がせ釣り、ルアー釣り
エサ:
小型甲殻類、活きアジ、魚の切り身など
マハタはハタ系の中でも特に大型化する種類。
大きい物では1.8m(100kg)ほどにもなるよう。
マハタも三重県ではよく釣れる。
非常によく似た魚で「マハタモドキ」という魚もいる。
味に関しては、マハタモドキも非常に美味しいようです。
キジハタ
レア度:
美味さ:
旬:
春〜秋(4月〜10月頃)
通年美味しいとされる
オススメ調理:
刺し身、お鍋
釣法:
ブッコミ釣りなど、泳がせ釣り、ルアー釣り
エサ:
小型甲殻類、活きアジ、魚の切り身など
キジハタは、アコウ、アズキマスなどとも呼ばれ、言わずとしれた超高級魚。
ハタ系の中でも特に美味しいという声が多い。
大きなものは60cmほどに成長する。
キジハタをメインターゲットとして狙う釣り人も多い。
三重県でもよく釣れる。
アカハタ
レア度:
美味さ:
旬:
夏〜秋(6月〜9月頃)
通年美味しいとされる
オススメ調理:
刺し身、お鍋、煮付
釣法:
ブッコミ釣りなど、泳がせ釣り、ルアー釣り
エサ:
小型甲殻類、活きアジ、魚の切り身など
アカハタは比較的暖かい海に生息しているとされる。
三重県でもよく釣れる。
身もとても綺麗で美味しい魚。
大きいもので40cm(2kg)ほどになり、ハタ科の中では小型の部類となる。
アオハタ
レア度:
美味さ:
旬:
晩秋〜初夏(10月〜6月頃)
夏の産卵直後を除き、通年美味しいとされる
オススメ調理:
刺し身、煮付、お鍋
釣法:
ブッコミ釣りなど、泳がせ釣り、ルアー釣り
エサ:
小型甲殻類、活きアジ、魚の切り身など
アオハタは他のハタ類と比較して、比較的小型なサイズ感。
キハタとも呼ばれており、見た目は青くなく、キジハタによく似ている。
また、鮮度は落ちやすいとされている。
食味としては淡白で美味しく、あっさりした繊細な味のよう。
チャイロマルハタ
レア度:
美味さ:
旬:
冬〜夏(12月〜6月頃)
通年美味しい
夏の産卵直後は少し味が落ちるとされる。
オススメ調理:
刺し身、お鍋
釣法:
ブッコミ釣りなど、泳がせ釣り、ルアー釣り
エサ:
小型甲殻類、活きアジ、魚の切り身
チャイロマルハタもハタ系の中で非常に味の良い部類とされる。
後述するヤイトハタととてもよく似ている。
見分け方は、斑点の違い。
チャイロマルハタの方が赤茶色っぽく斑点が大きい目。
それに対し、ヤイトハタはもう少し黒っぽい濃い色の小さな斑点が密集している。
非常に大型化する種類であり、大きいものは1m(20kg)程度にまでなるよう。
ヤイトハタ
レア度:
美味さ:
旬:
晩秋〜晩春(12月〜3月頃)
産卵直後を除き、通年美味しいとされる
オススメ調理:
刺し身、お鍋
釣法:
ブッコミ釣りなど、泳がせ釣り、ルアー釣り
エサ:
小型甲殻類、活きアジ、魚の切り身
比較的大きくなる種類で、1mを超えるサイズにもなる。
味も良く、美味しい。
やいと=お灸 という意味のようで、斑点がお灸(ヤイト)の痕に似ていることからこの名前がついたとされる。
前述したチャイロマルハタと非常に似ており間違えやすい。
クエ
レア度:
美味さ:
旬:
冬(10月下旬〜2月頃)
産卵直後を除き、通年美味しいとされる
オススメ調理:
刺し身、お鍋、しゃぶしゃぶ
釣法:
ブッコミ釣りなど、泳がせ釣り、ルアー釣り
エサ:
小型甲殻類、活きアジ、魚の切り身など
言わずとしれた超高級魚。
大きいものだと1.5mほどになる個体もいるよう。
旬は冬であり、キロ単価8000円〜10000円ほどで取引される。
九州の方ではアラとも呼ばれる。
カサゴ
レア度:
美味さ:
旬:
冬〜春(11月〜4月頃)
夏の産卵直後を除き、通年美味しいとされる
オススメ調理:
刺し身、唐揚げ、煮付、汁物
釣法:
天秤仕掛け、ブラクリ仕掛け、ブッコミ釣り、ルアー釣り
エサ:
虫エサ、オキアミ、小型甲殻類、小魚など
岩場の隙間などに生息している。
20cm前後の大きさが多い印象。
刺身や唐揚げ、汁物、煮付けなどが美味しい。
引きも強く、食味も良いため釣り人からも好まれている。
※後述のオニカサゴには毒があるため、カサゴと間違えて触らないように注意が必要。
エラ蓋やヒレが尖っているため触るときは注意必要。
アイナメ
レア度:
美味さ:
旬:
春〜秋口(4月頃〜9月初旬)
秋の産卵直後を除き、通年美味しいとされる
オススメ調理:
刺し身、煮付
釣法:
天秤仕掛け、ブラクリ仕掛け、ブッコミ釣り
エサ:
虫エサ、オキアミ、小型甲殻類、小魚など
カサゴと同様に岩場の隙間などに生息している。
大きいものはポン級と呼ばれる60cmを超えるものもいる。
刺身や煮付けが大変美味しい。
後述のクジメと姿がよく似ていますが、尾びれの形や口などをみて見分けます。
クジメ
レア度:
美味さ:
旬:
夏〜秋(7月頃〜9月頃)
オススメ調理:
刺し身、煮付
釣法:
天秤仕掛け、ブラクリ仕掛け、ブッコミ釣り
エサ:
虫エサ、オキアミ、小型甲殻類、小魚など
アイナメ釣りの外道としてよく釣れ、同様に岩場の隙間などに生息している。
サイズはアイナメよりも小型で30cm程度が多い。
食味は良く、煮付けなどが美味しい。
ギンポ
レア度:
美味さ:
旬:
晩春〜夏(5月〜8月頃)
他の時期は比較的味が落ちやすいとされる
オススメ調理:
天ぷら、蒲焼
釣法:
天秤仕掛け、ブラクリ仕掛け、ブッコミ釣り
エサ:
虫エサ、オキアミ、小型甲殻類、小魚など
岩場の隙間などに生息し、アイナメやカサゴの外道として釣れる。
20cm程度のサイズが多く、大きくても30cm程度。
グロテスクな見た目をしていますが、非常に淡白で上品な白身をしている。
漢字では「銀宝」と書かれ、江戸前天ぷらなどでは、ハゼと共に高級魚として扱われる。
※歯が鋭いので噛まれないように注意しましょう。
ネンブツダイ
レア度:
美味さ:
旬:
春〜晩秋(4月頃〜11月頃)
オススメ調理:
味噌汁
釣法:
ダンゴ釣り、天秤仕掛け、ブッコミ釣りなど
エサ:
虫エサ、オキアミ、小型甲殻類、小魚など
体長8.0cm〜12.0cmほどの小魚。
釣り人の間では「キンギョ」とも呼ばれる。
港や岩場、堤防などで良く遭遇する。
基本的には群れていることが多く、外道としてよく釣れる魚である。
食性は肉食で口も大きく虫エサ、小さな魚の切り身などいろいろな物を食べる。
泳がせ釣りをする際の活餌として用いても釣果があがりやすい。
卵を口の中で孵化させる珍しい生態をもっている。
あまり好んで食されることは少ない魚であるが、地域によってはお味噌汁に入れて食べるところもあるよう。
ベラ
レア度:
美味さ:
旬:
夏(6月〜8月頃)
オススメ調理:
塩焼き、唐揚げ、煮付
釣法:
ダンゴ釣り、落とし込み釣り、天秤仕掛け、ブッコミ釣りなど
エサ:
虫エサ、オキアミ、小型甲殻類、小魚など
岩場などでよく釣れる。
食欲旺盛であり20cm前後のものがよく釣れる。
生息する環境によっても味が変わるようですが、三重県のものはとても美味しい。
見た目はカラフルで、体表のヌメリも強いため、パッと見た目はあまり美味しそうではない。
しかし、見た目とは裏腹に、瀬戸内のベラは高級魚として扱われ、美味しいとされている。
身はやや水っぽい印象ではあるが、加熱しても硬くなりにくいようです。
アオリイカ
レア度:
美味さ:
旬:
秋〜初冬(9月〜11月頃)
オススメ調理:
刺し身、天ぷら、イカ焼き、フライ、唐揚げ
釣法:
泳がせ釣り、ヤエン釣り、エギング
エサ:
活きアジ、活きイワシなど
コウイカ
レア度:
美味さ:
旬:
秋〜初冬(10月〜4月頃)
オススメ調理:
刺し身、天ぷら、イカ焼き、フライ、唐揚げ
釣法:
泳がせ釣り、ヤエン釣り、エギング
エサ:
活きアジ、活きイワシなど
さいごに
筏釣り、カセ釣りの魅力は数多くの魚種と会えるところにもあります。
釣りをしてて何の魚か分かりづらいときにはこの記事を手がかりに、魚を調べてみて下さい。
よくわからない魚が釣れたときには、毒があるものもいるため、むやみに触らないように注意しましょう。
筏やカセからよく釣れる「毒魚の図鑑」はコチラから確認↓↓
それでは。